ITモダナイゼーション:ビジネスの競争力強化の鍵となる3つのポイント
2023年6月26日 | 分程度で読める記事です
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 ITモダナイゼーションとは?

近年、経済産業省やデジタル庁の取り組みを筆頭に、多くの企業や組織がデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、ビジネスの競争力向上とイノベーションを促進しています。このトレンドの中で注目を集めているのが「ITモダナイゼーション」です。ITモダナイゼーションは、企業や組織が持つ古いITシステムやインフラストラクチャを最新の技術に基づいて近代化し、効率性と柔軟性を高めるプロセスです。これには、レガシーシステムの更新やクラウド移行、AIやRPAの活用、セキュリティの強化などが含まれます。ITモダナイゼーションを実施することで、企業は迅速な意思決定、競争力の向上、新たなビジネスチャンスの創出に向けた強力な基盤を構築することが可能になります。

なお、ITモダナイゼーションは、チームや部署単位でなく、経営者層も参加し企業全体で取り組むべきものであり、ビジネスの未来を見越した支援や投資が必要な分野であることも認知されつつあります。

 なぜ、企業にとってITモダナイゼーションが重要なのか

経済産業省が警鐘を鳴らす「2025年の崖」(参照:DXレポート)とは、既存システムの複雑さと将来的なリスクがもたらす可能性のある問題です。現在、多くの企業や組織において、長年に渡るカスタマイズや人員の入れ替えによりシステムがブラックボックス化しており、その維持費も高騰しています。それにより、データ活用の困難さとサイバーセキュリティの脆弱性も増しており、そのような企業がデジタル競争で勝ち残ることが困難となりつつあります。経済産業省は2025年以降に日本の企業が直面する損失を12兆円と試算しており、早期の対策が求められています。

この課題に対処するためには、既存システムの複雑さを解消し、柔軟性と効率性を高めるITモダナイゼーションが必要です。また、データ活用のための適切なインフラストラクチャの構築やセキュリティ対策の強化も不可欠です。経済産業省はデジタルトランスフォーメーションの推進とイノベーションの促進を提唱し、経営層のリーダーシップや組織文化の変革を呼びかけています。

しかし企業や組織は「2025年の崖」を危機ではなく、チャンスと捉えることもできます。デジタル化とITモダナイゼーションを進めることで、新たなビジネスモデルの創出や市場シェアの拡大が可能となります。企業の今後の成長と競争力を強化するためには、企業全体において、ビジネス環境の変化に迅速かつ柔軟に対応し、ITモダナイゼーションを進めるという共通の目標を掲げることが必要です。デジタルトランスフォーメーションへの積極的な取り組みが、企業の未来に大きな影響を与えることは間違いありません。

 ITモダナイゼーションが企業にもたらす影響とは?具体例とともに解説!

ここまで、ITモダナイゼーションがビジネスの成長や企業の競争力向上に不可欠なものであることを説明してきました。ここからは、ITモダナイゼーションがどのように役立つのかを、業界のプロフェッショナルの意見もご紹介しつつ、深堀りしていきます。

 レガシーシステムの限界点と
刷新の必要性

レガシーシステムは、年数を経るごとに複雑化し、運用・保守が困難になる傾向があります。また、過去の要件に合わせて作られているので、現在のニーズにマッチしていないということも。レガシーシステムでは、最新のビジネス要件に迅速に対応することが難しく、柔軟性や効率性が低下するといったことがよく見られます。ITモダナイゼーションによって、新しいテクノロジーの導入やクラウドソリューションの採用などを用いて、レガシーシステムを刷新することで、ビジネスの柔軟性と拡張性が向上します。さらに、モダンなシステムは新たな機能やセキュリティ対策を容易に組み込むことができ、企業の競争力、顧客体験、生産性の向上も期待できます。

さらに、ITモダナイゼーションによってレガシーシステムの刷新、またクラウドコンピューティングやAI・RPAなどを積極的に活用していくことで、ビジネスに重要な影響をもたらす分野の具体例として、以下のものが挙げられます。

1. ローコードプラットフォームがもたらすビジネスへのスピード感と影響

ローコードプラットフォームは、専門的なエンジニアリング知識がなくてもウェブサイトを簡単に構築・運用できるツールです。これにより、誰もがウェブサイトの作成や改善に参加できるようになるため、開発にかかる時間やマーケット投入までの時間を短縮し、ウェブサイトにより多くの視点を取り入れることが可能となります。また、柔軟性やスケーラビリティも高まり、エンジニアリソースに依存することなく、ビジネスの成長や消費者ニーズの変化に合わせてウェブサイトを拡張・改善することができます。これにより、総合的なビジネスへのスピード感が向上し、競争力を強化することに繋がります。

ローコードプラットフォームの更なるメリットとして、CI&Tのデジタルソリューションー・ディレクターである橋永ローズは、以下のようにコメントしています。

「テクノロジーはビジネスの成長を助けるもので、数え切れないほど多くのツールが存在しています。最近ではGenAIがそれを証明しました。しかし、課題解決やユーザー体験に影響を与えることができないようなテクノロジーでは意味がありません。CMSやローコード(またはノーコード)は、チームに俊敏性と効率性をもたらすのに役立ちます。プロセスの無駄が減ることで、チームはより価値のあることに集中できるようになり、エンゲージメントも高まります。」

さらに、念頭に置きたい重要な点として、以下のように述べました。

「しかし、これらのローコードプラットフォームをはじめとするテクノロジーは、解決すべき課題や、影響を与えたい(ターゲットとなる)ユーザーが明確に分かっていて、なおかつ成果を測定できる場合に限り、効果的な方法となります。ITモダナイゼーションで誰に影響を与えたいのか、考えるところから始めてみましょう。」

2. サイバーセキュリティのリスクとその強化

ITモダナイゼーションを推進する際には、サイバーセキュリティの強化も欠かせません。強固なセキュリティ対策を実施することで、機密情報や顧客データの保護、サイバー攻撃からの防御を図ります。一言で「サイバーセキュリティ」と言っても、ファイアウォールや侵入検知システムの導入、定期的な脆弱性評価やパッチ適用の実施など、総合的なアプローチが求められます。

さらに、社内のセキュリティ意識の向上や従業員の教育も重要です。セキュリティ意識の向上やセキュリティ対策の組み込みに向けたチームの取り組みについて、CI&Tのビジネスデベロップメントマネージャー、田村大輔は次のように述べています。

「セキュリティ意識を向上し、組み込むには現在のデジタル脅威の把握とITリテラシーを高め、利用しているシステムと比較し診断することが必要となります。」

さらに、「CI&Tではお客様が利用しているシステムインフラを診断し、現状と将来のセキュリティの改善案を提案することができます。」と続けました。

3. ユーザー体験の向上

多くの企業にとって、様々な取り組みのゴールとして「”ユーザー体験の向上”によるビジネスの成長」があるのではないでしょうか。ITモダナイゼーションに取り組むことによって、使いやすく直感的なインターフェースや高速かつ安定したシステムを提供することが可能になります。ユーザーのニーズを把握し、カスタマイズの機能を導入することで、顧客満足度を向上させることに繋がります。また、ユーザーのフィードバックを積極的に収集し、改善点を反映することも重要です。優れたユーザー体験は顧客獲得と維持に繋がり、競争力の強化に非常に効果的です。

しかし、やみくもに最新のITソリューションを取り入れても、ユーザー体験を改善できるわけではありません。多くのチームが抱える主な課題や取り組みがうまくいかない主な原因として、CI&Tのプロダクトデザイナー、浜田三千代は、このように解説しています。

「目的とゴールを細かく設定し、チームが同じゴールを理解した上でユーザー体験を改善することが大切です。例えば、各部門が独自に設定したゴールを遂行し、開発やシステムなど共通した部分の連携がなされていない場合、チームが「組織内でサイロ化」の発生している状態となり、取り組みがうまくいっていない原因となります。」

反対に、ユーザー体験の向上を成功させることができるのは、どのようなチームでしょうか。

「アジャイル手法を取り入れ、素早く仮説検証を実施し、「間違っていたことに早く気付けた」と喜べるようなマインドセットを作っていくことが重要です。CI&Tでは、デザインスプリントなどを行い、顧客と並走しながら組織の課題解決を実践することができます。」

 ITモダナイゼーションのプロ集団CI&Tの事例を紹介

実際にITモダナイゼーションによって業務効率が大幅にアップしたり、より良いユーザー体験を提供できるようになったりと、ビジネスの成長に直接関わるようなプロジェクトを、CI&Tはいくつもサポートしてきました。

Astellas様の各国コーポレートサイト構築・各国サイト刷新

50か国以上の国や地域に販売網を持つアステラス製薬様。グローバルでのプレゼンスの拡大に伴い、これまで管理が各国担当者によってされていた各国ウェブサイトの刷新と、それらを一元管理するグローバルサイトの構築を決定しました。

ローコードプラットフォームを導入したことで、各国ページの基本構成を複製したり、必要に応じてカスタマイズしたるりすることが可能に。モジュール機能を使って、技術メンバー以外でもウェブサイトの更新が簡単にできるようになりました。

>>より詳しい情報や成果についてはこちらをご覧ください。

ニューベイシブ様の社内ツールの構築で発注業務をデジタル化

脊髄手術器具の製造・販売で世界最大規模のビジネスを持つニューベイシブ様。それまで営業やカスタマーサポート担当者が、電話や書類に記入するなどして行っていた機器製品の発注業務を、全てオンライン上で行えるように、社内プロセスを完全デジタル化しました。ヒューマンエラーや、口頭でのコミュニケーション、確認作業などによるコストを削減し、より多くの時間をより生産性の高い業務に費やすことができるようになりました。

これらはあくまでも例であり、その時企業が抱えている課題や状況によって必要なITモダナイゼーションの内容は変わってきます。まずは、ビジネス、開発など部門を超えた関係者の意見を踏まえた現状の洗い出しからはじめ、「今何を達成したいのか」のゴールを設定することで、「そのためにはどのようにITモダナイゼーションを活用すれば良いのか」というゴールまでのプロセスが見えてきます。このように、それぞれの企業やチームに合った目標の設定やプロセスの構築は、プロジェクトを成功させるうえで不可欠であり、CI&Tはその初期段階からサポートを提供しています。

踏み出すなら今!企業の未来を担うITモダナイゼーション

ITモダナイゼーションは、企業や組織が古いITシステムやインフラストラクチャを最新の技術に基づいて近代化することで効率性と柔軟性を向上させるプロセスであり、新たなビジネスチャンスを創出し、企業の競争力を高めるのに欠かせない要素です。この記事では、ITモダナイゼーションの重要性と、ユーザー体験、ローコード、サイバーセキュリティの3つのポイントに焦点を当てて解説しました。

CI&Tは、お客さまのチームが抱える課題の洗い出しから、現状に寄り添ったソリューションの提案・構築から実装、保守・運用までサポートを提供するエンドツーエンドのプロフェッショナル集団です。企業のITモダナイゼーションを、デジタル面だけでなく、組織文化の変革からサポートいたします。

CI&Tについて

CI&T(NYSE:CINT)は、グローバルに活躍するデジタルスペシャリストとして、100社以上の大企業や急成長企業のクライアントに対して、エンドツーエンドのデジタル変革を実現するパートナーです。私たちはデジタルネイティブであり、28年にわたり、拡張性の高いデジタルソリューションを通じてビジネスインパクトを提供し続けています。CI&Tは世界9カ国に展開し、ニアショアの開発を提供しており、戦略、データサイエンス、AI、デザイン、エンジニアリングを提供し、トップラインの成長を促進し、顧客体験を向上させ、業務効率化を推進しています。CI&TはForrester社からモダンアプリケーション開発サービスのリーダーとして認定されており、6,500人以上のプロフェッショナルに選ばれる雇用主として知られています。


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