アジャイル、リーン導入で実現するデジタルトランスフォーメーション

Sep 28, 2021 | min read
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アジャイルがデジタルトランスフォーメーションを促進?

アジャイル開発手法は、計画、開発・実装、テスト、開発を数週間の短いサイクルで回し、それを何度も繰り返すことで成果物を積み上げていく手法です。そのため、開発に早く取り掛かり、頻繁成果物を提供することができるため、現在の市場のニーズに完全にマッチしているのです。近年、消費者は満足のいく製品や体験をより早く、より多く求めるようになりました。顧客の意見を取り入れながら、計画や開発に活かせるアジャイルが、多くのスタートアップ企業で採用されているのも納得です。

デジタル企業への鍵:リーン・デジタルトランスフォーメーション

デジタルトランスフォーメーションの過程で、単にアジャイルを導入して、構造改革を行おうとする企業がよく見られます。しかし、このような取り組みは、それを支えるベースとなる方法論、例えばリーン経営哲学などとの連携がなければ、孤立した結果しか得られず、企業内での規模拡大にはつながりません。つまり、アジャイルの導入のみでは、デジタルオペレーションの構築を促進できるほどの強力なツールになり得ないのです。

アジャイルのような効果的なソリューションを無駄にしないためには、自社の状況に最適な知識や事例、運用形態を模索する必要があります。

CI&Tでは、リーンの原則(顧客にとって価値のあるものだけを提供する、継続的な改善、コラボレーションを重視する)に基づいたデジタルトランスフォーメーションモデルを開発し、アジャイル技術の短いサイクルの中で、敏捷性、スピードを保ち、実践してみる環境を醸成してきました。これが、リーン・デジタルトランスフォーメーションです。

デジタルトランスフォーメーションを実現する3つのポイント

ここまでで、価値のあるデジタルトランスフォーメーションの実現に必要なのは、アジャイル導入だけでないこと、また、リーンの原則がそれを支える鍵となることをご理解頂けたと思います。アジャイルはもちろん重要なポイントですが、企業のデジタルトランスフォーメーション推進においては、単なるツールの1つに過ぎません。

では、アジャイルの他に必要なのは何でしょう?CI&Tでは、リーン思考やアジャイルプロセスを含む以下の3点が、デジタルトランスフォーメーションにおいて特に大切であると考えています。


1. 明確なビジネス目標デジタルトランスフォーメーション・プロジェクトを始める前に、ビジネス目標の設定は欠かせません。時折、単に「デジタルの導入」自体が目的となってしまい、期待したビジネス成果が得られず、デジタルトランスフォーメーションの価値を見出せないという声を耳にします。そうではなく、デジタルトランスフォーメーションから、何を達成したいのか、会社としてチームとして、どのような状態になりたいのかを明確に描くことで、そこに向けての戦略立てや、必要なツールの選定、辿り着くまでの短期的な目標を設定することができ、成果を得られやすくなります。

2: プロセスやテクノロジー適切なプロセスやテクノロジーの選定・構築はデジタルトランスフォーメーション実現には不可欠です。むやみに最新のものを導入するのではなく、各社のビジネス目標や状況に合わせて、何が最適かを見極めるのも、非常に重要なポイント。また、どのようなプロセスを取り入れるかも、プロジェクトの質やスピードを左右します。CI&Tでは、リーン・アジャイルプロセスを推奨しており、お客様のチームに合わせて、「出来るところから少しずつ導入していく」スタイルで、プロジェクトの進行を妨げることなく、アジャイル手法の導入をお手伝いいたします。

3: アジャイルマインドを持った人材や職場環境最後に、どんなに良い目標や、最新のテクノロジーを取り揃えても、アジャイルやデジタルトランスフォーメーションに共感し、チームひいては会社の成長のために新しいことを学び、変化をしようとする人材や環境が無ければ、デジタルトランスフォーメーションは起こり得ません。CI&Tでは常に、「全ての変革は人から始まる」という考えを持っています。デジタルはあくまでも人が行う仕事を助けるツールであり、革新的なアイデアは常に人から生まれます。特にアジャイルでは、スピード感が大切なので、上司が部下に指示を出して仕事を進めるスタイルでは、上司の負荷が大きくなってしまいます。反対に、チーム全員で話し合い、良いアイデアは積極的に採用し、チームメンバーのみで出来るところは裁量を与え、失敗をしても学んで改善をすればいいというリーダーがいるチームこそ、革新的なアイデアを生み出すことができるのです。

アジャイルを始めるには?小さく始めて、規模を拡大する

とは言え、各社既に社内で確立された手法があると思います。アジャイルを導入する際に、それを一気に変えてしまわなければならないのでは、現実味がありませんよね。

私たちは、変革は時間をかけて、継続して起こっていくものだと考えています。実際に、CI&Tとアジャイルプロジェクトを行ってきた顧客チームのほとんどが、アジャイル手法を用いた業務を経験したことがありません。いきなりアジャイルのルールに100%従ってスタートするのではなく、アジャイルについて理解をした上で、出来るところから始めることが重要です。

日々の業務の手を止めることなく、少しずつアジャイルに移行していくサポートを含め、CI&Tはプロジェクトを通じて行います。また、担当開発チームだけでなく、アジャイルのプロセスや思考を、チームや部門を超えて拡大していくことも可能です。また、完全にアジャイルマニュフェストや参考書に書いてある通りにやる必要はなく、各企業にとってやりやすい、最適なアジャイルプロセスの構築も、お手伝い致します。

「改善」のマインドセットがもたらす変化

最後に、企業のアジャイル導入やデジタルトランスフォーメーションに最も重要なポイントが、「常に改善を続けようというマインドセットを持つ」ことです。

その開発手法にもあるように、アジャイルは計画(仮説立て)・開発・テスト(実践)・改善を短期間で行い、何度も繰り返してプロジェクトを進めます。そのため、顧客やチームからのフィードバックを得ながら、何度も改善をすることが出来るのです。まだ試したことのないアイデアも、良いと思ったらまず小規模でいくつか始めてみて、その学びを活かしながら、よりうまくいったものだけに、ある程度の確信を持ちながら本格的に取り組めます。自社チームのみで計画したものより、遥かに良いものを作り上げることも可能なのです。

これは、開発プロジェクトだけでなく、チームや会社の成長にも言えることです。日々目まぐるしく変わる情勢や市場、顧客ニーズを予測することが非常に困難な時代です。世間は変り続けるということを受け入れ、改善を念頭に置きながら新しいことに常に挑戦し、変化に対応し続けることが、企業が今後成長を続ける条件の一つなのではないでしょうか。


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