[リーンDX3] 人材 | DXは人の変革から始まる

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CI&T

高性能のデジタルツールと明確なビジネス目標、高い技術を持ったチームを持っていても、DXマインドセットを持った人材がいなければ、変革は実現できません。では、どのようなマインドセットが必要なのでしょうか?

本記事では「人材」に焦点を当て、企業がDXに苦戦する理由について掘り下げていきます。

1. コマンド&コントロール(指揮統制型)のリーダーシップモデル

業務においてリーダーが部下に支持を出す「指揮統制型」は、多くの企業でメジャーなマネジメントモデルとなっており、かつてはそれがうまく機能していました。しかし、予測不可能なニューノーマル時代が到来した今、このモデルの価値が薄まりつつあります。企業がより革新的なソリューションを求められる中、リーダーのみが意思決定権を持ち、チームメンバーに指示を出すというやり方では、共創は起こりえません。また、あらゆる物事において「マネージャーの承認を得る」というプロセスを経る必要があるため、敏捷性がなくなり、競争力も失うことになりかねません。 

ニューノーマル時代のリーダーシップ戦略:信頼

組織が変わるためには、まずリーダーが変わらなければなりません。ニューノーマル時代に必要なのは、「リーン・アジャイル・リーダーシップ」です。デジタルリテラシーを持ち、コラボレーションに対してオープンで、チームメンバーと一緒に新しいことを学ぶことができる、人を第一に考えるマインドを持ったリーダーです。

CI&Tでは、クライアントのチームと一緒に仕事をする際に、役員を含む全ステークホルダーを招待して開発現場を見学してもらうGemba Walk (現場ウォーク) を定期的に行うなどのリーン手法を採用しています。A3というツールは、チームで洗い出した課題や根本的原因、中長期的な目標を、A3用紙にまとめることで、戦略立ての際に役立ちます。ここで洗い出した課題、目標と進捗を照らし合わせることで、改善の余地を明確にするので、シンプルかつ確立された方法で、行動を計画するという人材育成を支援します。このように、組織としてプロジェクトや業務のやり方を変えてもしっかりと管理できるよう、リーダーのための対策も持ち合わせています。

これらをはじめとするツールや手法を活用することで、リーダーは自分が管理するチームメンバーとの距離を縮め、企業のDXの目標に沿って、チームの流動性、敏捷性、変化のスピードに遅れをとることなく、チームを変革へと導くことができます。

DXは、チームの一人一人が安心してイノベーションを起こせるようになった時に起こります。そして、チームを成長に導くのは、この安心感です。リーダーは変化や成長を恐れてはいけません。失敗を責めるのではなく、失敗から学ぶことができる環境を作ることで、メンバー全員が遠慮することなくアイデアを出すことができるようになり、より多くの意見を取り入れることでイノベーションを加速させることができます。

橋永 ローズ CI&T シニア・オペレーショントランスフォーメーションマネージャー

2. 失敗を失敗のまま終えてしまう

企業がDX推進に苦戦する理由の一つに、「失敗が失敗として残ること」があります。例えば、PoCの実施はDX推進において重要な取り組みですが、最初のトライで成功することはなかなかありません。むしろ、失敗が発覚した後にどんな行動を取るかによって、大きな違いが出てきます。

計画、構築、テスト、学習 - 成功への道のり

失敗は宝であり、それをいかに効果的かつ賢く使うかが鍵となります。失敗に気付いた時点で、それを分析し、原因を明確にした上で、改善策を実施し、改善されたソリューションが最終的に成功を収めるまで、チームで何度も取り組む必要があります。CI&Tでは常に「Plan, Build, Measure, Learn」というサイクルをベースに業務に取り組んでいます。 失敗を改善の機会と捉えていて、改善重ねることで最初に計画したものよりも良いものを構築すると考えています。

アジャイルプロジェクトでは、課題や解決策についてコミュニケーションをとり、議論する機会が何度もあります。例えば、2週間の開発サイクル毎に「レトロスペクティブ」と呼ばれる、クライアントも開発チームも参加して振り返りのセッションを行います。ここではプロジェクト状況を共有し、次のステップを定義するだけでなく、メトリクス(図表)を使いながら、「何を、どのように改善できるか」についても議論します。常に成長意識を持つことを前提としているので、失敗を失敗として放置することはありません。目標に到達するまで学び、トライします。

組織のDX推進と共に、自分自身も変える

DXにおいて、デジタル化やビジネス目標にばかり目が行ってしまい、人の変革の重要性を忘れてしまいがちです。しかし、DXを推進すると決めるのも、実際に変革を起こすのも、テクノロジーやデジタルツールではなく、人なのです。

DXは人の変革なしでは起こり得ませんが、デジタル技術なしに人の変革は可能なのでしょうか?私は、できると思います。なぜなら、人間は太古の昔から変化を続けてきたからです。ITとデジタルツールは、この数十年の間に現れ、私たちの変革を何倍速にもしました。
今、DXにはスピード感が求められており、それに対応するにはITやデジタルが必要です。しかし、私たちは、何よりも先に自分自身を変革する必要があることを忘れてはいけません。

田川 香枝 CI&T エンタープライズサービス・リーダー

さらに、彼女はこう付け加えています。

”赤ちゃんがハイハイから立ち上がったり歩いたりすることを覚えるのは、それはまさにDX推進における大切な要素「Learn by doing」と同じだと思います。 ですから、私たちは皆、物事を学ぶ方法、自分を変える方法をすでに知っているのです。

では、なぜ新しいことに挑戦することがやりがいになるのでしょうか?ここにも、私たちの変革を可能にするもう一つの重要な鍵があります。"失敗を受け入れる "ということです。
再度赤ちゃんの例を出すと、赤ちゃんが何か学びを得た時、周りの人たちは、何が間違っていたのか、何が正しいのか、目標を達成させるためにはどうしたらいいのか、見守ったり、サポートしたりすると思います。

だからCI&Tでは、失敗を受け入れる文化を作っています。これは、失敗をただ忘れてしまえばいいということではありません。相手を責めるのではなく、失敗を分析して根本原因を探り、そこから学び、成功までの正しい方法を見つけることができるような環境にしています。

CI&Tは、何にでもチャレンジしてもらうことで、人の可能性を引き出すことができると強く信じています。私はこの考えに賛同しますし、私たちは挑戦と変革を愛するために生まれてきたのですから、この文化の一員となり、サポートできることを大変うれしく思っています。”

- 田川 香枝 CI&T エンタープライズサービス・リーダー


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